WEBエンジニアの需要
ITエンジニアには2種類の働き方が存在する。
1つは仕事を割り当てられ、毎月一定額の給料を得られる会社員だ。
もう1つは独立してフリーランスになることで、自分で案件を取ってくる必要があるが仕事をすればするだけ収入増の見返りを得られる。
完全実力主義の成果主義だ。
どれだけ頑張って会社に貢献しても、毎月定額の給料を受け取れるだけの会社員という働き方に不満を持ち始めても仕方がない。
フリーランスなら毎月多くの報酬を得られる可能性がある。
どちらの働き方が自分に向いているのかを冷静に分析してみよう。
自分の努力とスキル次第で大きく稼げる可能性にかけたのに、好条件な案件を獲得することの難しさに気付くフリーランスも多いだろう。
コロナ禍で正社員の副業を認める企業が続出し、会社員のままでフリーランス向けの案件に応募してくるライバルが増える事を意味している。
もし募集のかかっている案件総数が横ばいか減少している場合は、需要が供給を上回ることにつながり単価は下がることになる。
普通に考えればこの状態はフリーランスにとっては最悪だが、実際はITエンジニアにとって仕事の案件総数は年々伸び続けている。
企業とフリーランスをつなぐためのマッチングサイトでは、企業から依頼される案件数は1,000件以上、会社によっては3,000件以上の数で安定していることが分かる。
フリーランスと会社員との違い
会社員とフリーランスの最大の違いは、その責任の取り方にある。
会社員であれば、例えば大口の顧客からの注文が少なくなる、または最悪の場合に完全になくなったとしても仕事を失うことも給料をもらえなくなることも心配する必要性は薄い。
しかしフリーランスは、ゼロか100かの側面がある。
IT技術者としてのスキルはあるが、営業の経験もセンスもなければ案件を受注することは難しい。
それはつまり、スキルを発揮できる場がなく、収入もゼロということになる。
こうした自己責任を負わねばならないところが、会社員との最大の違いである。
独立のメリット・デメリット
それでも独立してフリーランスとしてやっていく場合、うまく案件を次々に獲得できれば会社員よりも多い月収を手にすることも可能だ。
また、会社員のように定時の勤務時間があるのとは対照的に、時間も場所も制約されず自分のペースで毎日の業務を組み立てられる。
制服の窮屈さに閉口した経験のある人にとっては、全てのスケジュールを自分で決められるというスタイルもフリーランスのメリットであると感じるだろう。
反対にデメリットとしては、案件数に応じた収入が不安定である面を否定できない。
また会社員という肩書は、賃貸への申込や、クレジットカードの限度額などに対し社会的信用度が高いが、フリーランスの社会的地位は比べ物にならないほど低いのが現実だ。