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なんとなく落ち着く場所・千葉県の実家

親子の風景

現在、妻と実家近くでマンション暮らしをしている。昔から住み慣れた土地のせいかここ船橋市に魅力があるのか、わからないがとても住みやすく、実家は落ち着く場所だ。

実家はやっぱり落ち着く

自宅マンションのすぐ近くに自分の実家があるため、夕食に誘われることも多く、よく妻と実家に寄る。部屋にはバスケットボール部に所属している時に、大会で優勝したトロフィーや盾が未だに飾られているので、バスケットをしていた時の思い出やスポーツへの熱い気持ちを思い出せて嬉しい。日々同じような日常が過ぎて行くのがもったいなくなる気持ちにさせてくれるからだ。

大学時代に出会った妻も「スポーツマンだったよね。カッコ良かったよ!」と褒めてくれる。そこに母親の息子自慢のエピソードが入ると、話がとまらない。
大会のたびに自分に作ったお弁当の話や疲れた身体をマッサージしてくれた話など、母親がいなければ「バスケットボールを続けられなかったかも」と思わせるぐらい、母の武勇伝ばかりだ。妻は熱心に子育てのノウハウを学ぼうと、母親の話しに聞き入っている。

自分自身は母の話を何も聞いてはいないが、家族が和気あいあいと会話を楽しんでいる空間にいるのが、なんとなく落ち着くから不思議だ。

都市農家船橋!野菜がいつもある実家

実家には冷蔵庫の中やその横の段ボールなどに、新鮮な野菜が常備されている。ここ船橋市は千葉県内でも野菜が豊富に採れるところで有名だ。
春だいこんや春ねぎ、ほうれん草など全国でトップクラスの生産量を誇っている。

中でも「梨」の生産量は全国でも上位にランクイン。船橋市と梨をかけて名づけられたゆるキャラ「ふなっしー」は記憶に新しい…。キャラ設定としては、梨の妖精なのだとか。船橋市を少しでも全国の人に知ってもらおうと、リズムを刻んでいる姿が面白かった。

野菜の話からそれてしまったのだが、実家では船橋産の新鮮な野菜を使った料理がおいしい。春だいこんを使った煮物や生節と春ねぎの炊き合わせなど、季節を感じられる母の手料理は最高だ。

母や妻が新鮮な野菜を買う時は、スーパーではなく直売所を利用している。おすすめの直売所は、ふなばしアンデルセン公園から近い「畑のマルシェ 味菜畑」。ここは、船橋農産物供給センターの直売所。農業のプロが作った採れたての野菜はもちろん、地元の豆腐や東京湾で採れた海苔など、素材の味を楽しめる食材が豊富に取り揃えてられている。

実家の手料理を再現し学ぶために、妻もこちらで野菜を買って“ヘルシーな料理”を作ってくれるからありがたい。妻と母が狙うのは、訳あり品の詰め放題イベント。イベント狙いで一緒に出かけた日には、妻と母2人で必死に袋に野菜を詰めていた。実家に戻ると、獲得の品を広げて、野菜を交代し合っている。

いつも車を出すだけで戦いに参加しなかった自分。彼女たちの執念の戦いを眺めているだけだったが、「家庭を切り盛りする女性はたくましい」と感じながらも、その光景を微笑ましく思った。なんとなく落ち着く実家を切り盛りするのは、母親以外の何者でもない。