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梅雨時はいつも体調を崩す

梅雨時と自律神経の関係

身体には、体温を一定に保つ働きが備わっている。
体温を一定に保つのに大切な役割を担っているのは自律神経で、自律神経を構成しているのは、交感神経と副交感神経だ。
交感神経の働きには心拍数を増やす、発汗して体温を下げる、鳥肌を立てて熱を発生させるなどがある。
副交感神経の働きには、心拍数を減らしたり、脳血管を拡張させる、消化を促進するなどがある。
交感神経と副交感神経がバランスよく働いているときに、体温が一定に保たれて、良いコンディションを維持することができる。

梅雨時のように湿度が高くなると、このバランスが崩れやすくなる。
副交感神経の働きが優位になると汗や尿が排出されにくくなり、体内にたまるので身体にだるさを感じる。
他にも、むくみや下痢、めまいや不眠といった症状が出る。
自律神経の乱れは、体だけでなく心にも影響を与え、気分もふさいでしまう。

「理研BDR-ダイキン工業連携センター」では快適で健康な空間づくりのための研究を行っているが、暑い時期のオフィスで、快適性や疲労の改善と温度及び湿度の関係について検証した。
それによると、室温が上がると自律神経活動などに対する負担が大きくなるが、同じ室温でも湿度を下げることで体に対する負担を減らすことができるかもしれないということが分かった。
特に室温が28℃や30℃などの時には、湿度が下がると体感温度も下がり、疲労感や不快感が軽減されることも分かった。

室温が24~30℃の時に70%の湿度を40%に下げたところ、心拍数の上昇が抑えられ、自律神経指標についても低減の傾向が見られた。
室温だけでなく、湿度を調整することで身体への負担を軽くできるということだ。

エアコンで湿度調整しよう

高湿度の部屋で扇風機を回していても、湿度の高い空気を循環させているだけだから自律神経の乱れは改善されない。
自律神経を整えるには、湿気対策をする必要がある。
部屋の湿度を調整するために、エアコンの除湿機能を活用できる。

エアコンの除湿には、弱冷房除湿と再熱除湿、ハイブリッド除湿がある。
弱冷房除湿は、温度を下げた空気をそのまま部屋に戻す。
再熱除湿は、温度を下げた空気を最適な温度に温めてから部屋に戻す。
ハイブリッド除湿は、温度を下げた空気を室内の空気と混ぜて送風する。

梅雨時の除湿には、再熱除湿やハイブリッド除湿のほうが、肌寒く感じない。
快適な温度は26~28度、湿度は50%以下で、湿度が40%以下になると乾燥を感じるし、60%以上あると汗が渇きづらくなり不快感が増す。
エアコンを効果的に活用することで、最適な温度と湿度を維持して梅雨時の自律神経の乱れを予防しよう。