スピードアップするメリットとは?
一般的に言われる「仕事が速い人」とは、周りと比べてどれだけ生産性が異なるのだろうか?
ビジネスの現場では、仕事が速ければそれは仕事ができる有能な人材と同義になり、評価も高まる。
人数を多く配置すれば万全の体勢を組めるとしても、それだけコストパフォーマンスは低下する。
有能なマネージやーは、仕事の速い社員を厳選してチームを組ませ、可能な限り少ない人数で納期を短く完遂できる人材だろう。
仕事はすればするほど、工程が増えていくものだ。
進捗の報連相のために会議が増え、実際に稼働してみなければ分からなかった想定外の不具合の対応に追われ、日々生じる問題を確実につぶしていく必要性が生じるからだ。
その現実の中でもスピーディに仕事を進められるならば、当然優秀な社員と見なされる。
ここでは、そうした仕事の速さについて知っておくべき事を紹介しよう。
仕事を全体的にスピードアップすることによって得られる最も大きなメリットは、コストの削減であろう。
いわゆるコストパフォーマンスの向上だ。
個人の力量におけるスピードアップもしかり、例えばルーチン作業を自動化するなどのシステムのスピードアップもしかりだが、実務の効率を向上させることは人件費を中心としたコスト削減にダイレクトにつながる。
コストが下がれば企業にもたらす利益が増大することだから、当然会社からすれば社員が優秀な仕事をしたことになる。
優秀なマネージャーとは、その業務効率化の方法に熟知しながら、率いるチームのモチベーションを維持することが可能な人材である。
またプロジェクト全体のスピードアップを図れれば、納期に余裕が生まれ、その分を再チェックなどの納品前の確認作業に充てることも可能になる。
この結果は、ミスのない確実な成果という別な軸の評価にもつながる。
速く低コストで、確実な成果につながるのだ。
スピードアップのために取り組んだこと
では具体的に、どのような点に気を付ければ仕事のスピードアップを図れるのか?
日本人にはカイゼンのDNAが備わっているとも言われるが、常に作業の効率化を現場からマネージメントまでのあらゆる層で考え続けられるか?という命題がある。
マネージャーは過去の経験やさまざまな内部・外部情報から、最新の業務効率化のノウハウをチームに落とし込み、現場では作業効率化のアイデアを出せば確実に評価される仕組みを作ることにより、チームの全員が仕事のスピードアップに貢献できる体勢の構築が必須の条件だ。
作業に無駄と思える工程があれば即座に報告して改善に取り組み、その成果を評価と報酬に具体的に反映させる仕組みを共有できるかが鍵になるだろう。