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理数系が得意分野

数学や物理を書いた黒板

自分はIT企業に勤めるずっと前から数学や物理など、理数系の科目は得意だった。物心ついた時から、算数や数学が大好きだったのを覚えている。幼少の頃は算数の足し算や引き算など単純な計算を通して、自分で答えを発見する達成感にハマっていた。本屋で計算ドリルを買ってもらうと、夢中になって問題を解いていたのを覚えている。

中学・高校、大学の間は数学を学ぶ。学生時代はさらに数字の魅力にハマっていった。

数字は世界の共通言語

文系の人たちに数学を学んで「いったい何が社会の役にたつのかわからない」という人がたくさんいる。確かに社会と数学の関係を問われると、買い物に使う計算力は必要だ。と言ってしまいそうだが、それだけではない。

数学の考え方を知っていれば、論理的に相手に物事が伝えられるだろう。例えば、数学の証明問題もその1つだ。「最初に定義された状態(解)を証明しなさい」という問題。答えとなる数字を分解し、正しい数字的論理に基づき根拠をもって、結論を導き出す問題である。
この考え方は説得力のある説明をする上で、必須の思考回路。数字で語れるようになれば、誰にでも話は通じるのだ。

数学の面白いところは、問題を解く過程が複数あるところだ。自然科学においても、物理量を示す単位(数字)は重要である。しかし、自然現象を数字で考えようというから、理科は自分にとって冒険に出るような分野だ。

現在活きているスキル

数字は「世界の共通言語である」「自然科学は冒険だ」など、少々話が飛躍してしまったが、数字を使っていなくとも課題や問題の解決には、物事の要因や解決に必要な要素を“論理的に考える力”があるに越したことはない。仕事では取引先へのプレゼン、プライベートでは夫婦喧嘩にだって論理的な思考は役に立つだろう。

IT企業に努めると、理数系が得意分野である自分に追い風が吹く。エンジニアの書くプログラムの基本は、アルゴリズムやロジカルな思考を求められるからである。計算式を交えながら公式を作る処理は、得意分野だ。
コンピューターは人間の言葉が理解できないため、コンピューターが理解できる内容に変換する必要がある。数学的な考えは世界共通言語なだけではなく、機械にも伝えたいことが伝えられるのだ。

とはいえIT業界で働くには「新しいことを考えて、挑戦する」好奇心や考えを伝えるための“コミュニケーション力”が求められる。理数系が得意だからと言って、プログラミングのスキルだけを黙々と作業していてはいけない。問題をどうやって解くかを考える前に、クライアントへの要求を理解し適切な対応ができているかが1番大切だ。理論や数字だけを考える技術者ではなく、数字では測れない人間との関わり合いを大切にできる技術者になりたいと考えている。